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JR西日本と協力してカメによる列車輸送障害を防ぐ技術を開発

当園では、西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)と協力してカメによる列車輸送障害を防ぐ技術を開発し、一定の効果がみられましたのでご報告いたします。

 

◆経 緯◆

JR西日本では毎年夏になるとポイント(分岐器)にカメが挟まり、列車に遅れが生じることが問題になっていました。JR西日本近畿統括本部施設課より相談を受けた当園では、様々な実験と思考を繰り返し、ポイントにカメが挟まらないようにする技術を確立しました。その結果、これまで最も事故が多発していた和歌山線 五位堂駅付近では、今年、まったく事故は起こりませんでした。

 

◆原 因◆

事故が起こるのは、カメの活動期である5月から9月です。調査して次のことがわかりました。事故の原因は陸上を歩くカメが踏切を渡るときに起きます。踏切から2本のレールの間にカメが落ちると、カメはレールに沿って歩くしかありません。カメはやがてポイント(分岐器)にたどりつきます。そして、分岐器の可動部の隙間に入り込むのです。そこで、ポイントが切り替わると、カメは挟まってつぶれてしまい、信号は変わらなくなり、列車は止まってしまいます。

 

◆方 法◆

そこで当園が提案したのは、ポイントにたどり着く前に、U字溝を埋めて、カメをそこに落下させ安全に確保する方法でした。実際に今年4月にカメ救出装置を設置したところ、4月から8月の間に10匹のカメが助けられましたので、おそらく10回の事故が避けられたと考えられます。

 

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ポイントに挟まったカメと防止装置におちたカメ

(共に実験中に撮影)

 

列車の遅れを防ぐとともに、カメの事故死を減らす技術を誕生させることができたので、

JR西日本と当園、両者ともに、なんとなくさわやかな気持ちになりました。