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市民による大阪湾環境改善活動「尼崎運河再生の取り組み」を応援 尼崎運河で育ったヨシをペンギンの巣材に活用します。

当園では、尼崎の港や運河で水質浄化の仕組みの研究や環境学習に取り組む「尼崎運河〇〇(まるまる)クラブ」の環境改善活動を応援しており、昨年9月には同クラブの活動で作った「すだれ」を贈呈していただきました。

この度、第2弾の企画として、尼崎運河の水質浄化施設内の人工干潟で育った「ヨシ」をペンギンの巣材として活用いたします。当園で飼育するマゼランペンギンは、2月頃から巣内に小石や植物の枝などを持ちこみ、巣作りを始めます。そこで、2月2日(土曜)にクラブの皆さまに来園いただき、実際にペンギンの飼育エリアに入り、巣材のヨシを与える特別プログラムを実施いたします。ペンギンの夫婦は、3月中旬から4月にかけて産卵し、巣の上で交替しながら卵を温めます。例年は市販の「よしず」を分解して利用していますが、さて、ペンギンたちは尼崎運河で育ったヨシを気に入ってくれるでしょうか。

 

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尼崎運河のヨシとネイチャークラブの中学生

ヨシを巣に運び込むペンギン

 

【特別プログラム「ペンギンたちの巣材運び観察会」について】

◆開催日時

平成31年2月2日(土曜)13時30分~

 

実施場所

当園 ペンギン館屋外広場

 

出席者

尼崎運河〇〇クラブ会員(ネイチャークラブ中学生10名程度、その他)

 

内 容

クラブの中学生の皆さまには、実際にペンギン飼育エリアに入っていただき、ヨシを与えていただきます。

ペンギンが巣材を運ぶ様子を、飼育員と一緒に観察します。

※ペンギン館屋外エリアにて、プログラム実施の様子をご覧いただけます

(撮影は屋外エリアからのみとなります)。

飼育エリアに入るのは、クラブの皆さまに限らせていただきます。

 

その他

ペンギン館内にて「尼崎運河再生の取り組み」についてのパネルを設置いたします。

 

【「尼崎運河〇〇クラブ」とは?】

 

尼崎市につくられた「北堀キャナルベース」や「水質浄化施設」を拠点に活動。水質浄化やまちづくりに興味ある人が集まり、浄化の仕組みの研究や運河をめぐるクルージング、パドルボートによる水上散歩などを行う。水質浄化施設は、世界初の試みとして、運河の水質浄化に水生生物を組み合わせて使用しており、ヨシもその一つである。ヨシは運河の汚れの原因(人の活動から排出される窒素やリンなど)を栄養として体に吸い込んで大きく生長し、その茂みは無機的な環境に新たな生態系を創出するため、環境再生の象徴と言える。クラブが行う「すだれ作り」は、水質浄化に利用した植物を収穫し、さらに二次利用することで、環境再生をより身近に感じ、よりサステナブルな活動とすることができる。

尼崎運河〇〇クラブへの問い合わせ先

山中亮一(徳島大学環境防災研究センター・講師)

ryoichi_yamanaka@tokushima-u.ac.jp、088-656-7334

 

 

同じ兵庫県に位置する尼崎市は、かつて公害の町と言われた時代を乗り越え、いまや環境再生の象徴的存在として、産官学市民が一体となって環境改善活動が活発に行われている地域です。

今でも水質汚濁が残る尼崎運河は、市民協働による水質改善の取り組み、環境学習による人材育成、地域コミュニティーによる賑わいの創出など、いわゆる「都市型の里海づくり活動」が行われています。その核となる施設の一つ「北堀キャナルベース」に、人工干潟による水質浄化施設がつくられて6年、その水質浄化実績は年々大きくなっています。

当園も、同様の趣旨で須磨海岸において里海活動に取り組んでいます。今後も環境問題を共有・連携し、大阪湾の環境改善活動に取り組んでいきたいと考えています。