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【平成28年2月6日~】亀楽園で水質浄化実験を行います

当園では、淡水ガメ研究施設亀楽園で生きものの自然浄化作用を利用した飼育水の水質浄化実験を株式会社ウエスコの協力のもとに行います。

自然浄化作用とは、飼育生物の排泄物や餌の残りなどの汚濁物質が、生きものによる吸収や分解などの作用により浄化されることをいいます。これらの浄化作用の大部分は、普段は目に見えない土壌中で行われていますが、本実験では、透明なアクリル水槽を用いることで、浄化の過程を可視化しています。原水は亀楽園の飼育水を使用し、浄化した水は亀楽園へと戻すことで、飼育水リサイクルの一助とします。

当園の飼育水の浄化システムの多くは、砂を敷き詰めた濾過槽に飼育水を送ります。大きなゴミは砂中を浸透する中で濾し取られ、水をきれいにするバクテリアの働きで水を浄化しています。そして、定期的に濾過槽の目詰まりや汚れを取り除くため、濾過槽の下より水を吹きあげて清掃する逆洗を行います。今回設置する各実験水槽には、濾過槽内の土に植物を植え、ミミズを住まわせます。ミミズが穴を掘り、汚濁物質を食べて糞をします。すると、より植物が元気に育成し、しっかりと根を張ります。これらが目詰まりを防ぎ、逆洗の役割を果たすのです。植物は、浄化実績のある植物だけでなく、食べられるもの、神戸市内で希少種になったものを選定しました。濾材には、普段は廃棄しているラッコや魚たちが食べた後の貝類のカラや劣化した濾過砂、役目を終えた海苔網を使用し、リサイクルを図っています。

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生きものの力を利用する浄化水槽を運用することで、メンテナンスフリーとなり、環境への負荷を低減、エコリサイクルを期待すると共に、来園者への環境学習のツールとして今後活用していきたいと思っております。

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 浄化システム解説
    

 

◆実験期間◆

平成28年2月6日(土曜)~平成29年3月31日(金曜)

 

◆実験水槽設置場所◆

淡水ガメ研究施設亀楽園

 

◆実験内容◆

●水質の変化の検査(水槽の上流と下流のアンモニア、硝酸など)

●微生物の発達状況の目視確認、植物の生育状況

 

◆選定植物◆

デンジソウ 【デンジソウ科】
神戸市内の希少な植物(兵庫県版レッドリストAランク)
タコノアシ 【ユキノシタ科】

神戸市内の希少な植物(兵庫県版レッドリストCランク)

タマガヤツリ 【カヤツリグサ科】

水辺に生える身近な植物で、花の形がおもしろい 

セリ 【セリ科】
春の七草の一種で、水質浄化能力に優れている 
セイヨウハッカ 【シソ科】
英名は peppermint ペパーミント
香りのよいハーブの一種で、水質浄化能力に優れている 
サンパチェンス 【ツリフネソウ科】

初夏~晩秋まで美しい花を咲かせ、水質浄化能力に優れている

 

◆その他◆

株式会社ウエスコ

神戸市立須磨海浜水族園の指定管理者である『須磨海浜水族園共同事業体』の代表企業。

総合建設コンサルタントとして、自然環境分野(動植物調査や生自然再生事業の計画など)やまちづくり分野(環境設計や都市計画、地域連携)など多岐に渡る業務を行っている。