#

波の大水槽でデータロガーを用いたブリの実験を実施

独立行政法人 水産総合研究センター 中央水産研究所との共同研究として、波の大水槽において、ブリの摂餌行動を調べるための実験を行います

 

ブリは私たち日本人にとって、とても身近な魚ですが、意外なことに野性のブリの生態についてはわかっていないことも多く、まだまだ謎の多い魚です。 実験は大水槽の一角を網で仕切り(写真1)、そこにブリ約30匹を収容して行います。収容ブリのうち、5匹の体内に、加速度データロガー(写真2)を挿入し、加速度、水温、水深を記録します。このうち、加速度データはブリが尾びれを振って泳ぐ時に生じる体の振動を捉えたものですが、餌を食べる時に魚がダッシュをすると、通常の遊泳時とは違った特有の振動が記録されるので、後で記録を見ると、いつ、どのようにして餌を食べたのかがわかります。この記録結果を解析し、天然海域での同様の実験に応用すると、例えばいつ、どこで、どのくらいの水深で、何を餌として食べているのか、など摂餌生態の一環を明らかにできる可能性につながります。 摂餌生態の解明から、近い将来、ブリの様々な謎が解ける日が来るかもしれません。

 

[実験期間]

平成24年3月11日(日曜)~3月15日(木曜)

 

[実験場所]

本館 波の大水槽内に設置された生簀(5メートル四方×水深4メートル)

 

[実験生物]buri.JPG

ブリ Seriola quinqueradiata

全長:約50センチメートル 分類:スズキ目 アジ科 分布:北西太平洋域

 

[実験の段取りと日程]

11日 ブリ5個体を水族園職員が生簀内より釣り上げ、 中央水産研究所 阪地英男研究員により加速度データロガーを装着後、放流。

12日~13日 状態観察。

14日 給餌(加速度データロガーによる記録)、状態観察。

15日 網上げにより実験魚、加速度データロガーを回収。魚体の計測。

 

[その他]

実験期間中には、これまでにわかったブリの生態や、当実験についての解説を液晶パネルにて掲示します。

 

ikesu.JPG deta.jpg
実験に使用される生簀 加速度データロガー