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第27弾「貝の研究者が巻き込まれた 都心のホタル騒動」

当園では、広く一般の方々にも先進的な研究に触れる機会を創出しようと、さまざまな分野の研究者を招聘し、閉園後に大水槽前でサイエンスカフェを開催しています。

第27回目となる今回は、神戸市内の都心部で毎年確認されているゲンジボタルについて、その記録と保護活動に携わっておられるヒザラガイ(海産貝類)の研究者、吉岡英二 神戸山手大学教授に話題提供をいただきました。

 

◆提供話題の内容◆

今回のサイエンスカフェでは、ヒザラガイという目立たない貝類の研究者がゲンジボタルというシンボリックな昆虫と関わってしまったことからの戸惑いと、その中で感じた自然保護や環境教育についての雑感をお話しいただきます。

神戸山手大学・短期大学は、JR元町を最寄り駅とする神戸でも繁華な場所に位置しています。そのキャンパスを流れる再度谷川-宇治川の河川敷に平成14年から毎年ゲンジボタルの光る姿が見られるようになりました。都心の人工的な(いわゆる三面張りの)河川でゲンジボタルの生息が確認されたことは驚きをもって迎えられました。都市環境であることからその消滅が案じられたため、吉岡教授が大学の生物学担当者として、その消長を記録するとともに、室内でのゲンジボタルの継続的な飼育を試みることとなりました。その後も、ホタル騒動の渦中にありながら、河川とホタルをどのように管理しプロデュースするかという問題に呻吟し続けておられます。

なお、当日は吉岡教授が育てておられるホタルをご持参頂きます。ホタルの光をご覧いただきつつ、耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

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大学キャンパスに隣接する宇治川でのゲンジボタルの飛翔 ゲンジボタルの交尾(大きいほうがメス)

 

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◆開催日時◆

平成27年6月6日(土曜)

18時~20時 (17時30分~ 受付)

 

◆開催場所◆

当園本館1階 大水槽前エントランスホール

 

◆参加費◆

大人1,000円、4歳~小学生500円、3歳以下無料

 

 

 

 

 

◆講演者プロフィール◆

吉岡英二 

神戸山手大学現代社会学部教授
1958年2月 兵庫県神戸市生まれ

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神戸大学、京都大学大学院、学術振興会特別研究員、水産庁南西海区水産研究所技官を経て
1991年 神戸山手女子短期大学専任講師
1999年  神戸山手大学設置にともない転属,
  現職に至る。

【専門分野 】

 海洋生物学,時間生物学
とくにヒザラガイの産卵時刻設定についての比較生理学

【研究テーマ】

主たるテーマは「潮間帯での潮汐周期に応じた生物リズム」、勤務先に隣接してゲンジボタルが出現したことから、保護と飼育に携わることになった。