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無脊椎

エンタクミドリイシ Acropora solitaryensis

千葉県館山市以南、インド-太平洋

固着性のテーブル状群体サンゴ。群体中央部から放射状に伸びた枝が、互いに融合して網目状になり、さらに融合が進むと網目が詰まって一枚の板状のテーブルになる。温帯地方のサンゴ群集では普通種。逆に熱帯地方のサンゴ礁では稀になる。近年、サンゴ分布の北上がしばしば報道されているが、本種についても分布の北限の更新が次々と確認されている。当園の本種は10年ほど前に鹿児島県笠沙町から他のサンゴの土台に付いてきたものである。2cmほどの小さな小枝だったものが、現在では直径50cmのテーブル状群体3個にまで成長した。


サカサクラゲ Cassiopea sp.

鹿児島以南、亜熱帯~熱帯

普通クラゲは傘を海面に向けて浮遊しているが、サカサクラゲは傘を海底の砂地などにくっつけて(逆さになって)生活し、あまり泳がない変わったクラゲ。見た目はクラゲよりもイソギンチャクのように見えてしまう。餌はプランクトンも食べているが、褐虫藻を持っているので、光合成による栄養分も得て成長している。大きいものでは傘径が15cmほどになる。刺胞毒があり、刺されると痛みを感じる。当園のクラゲの中ではよく繁殖している種。


ウメボシイソギンチャク Actinia equina

北半球の温帯

外海に面した潮間帯の岩礁域で、集団になって生息していることが多い。 本種は、有性生殖を行うほか、親と同じ形をした5mm程度の子どもを口から放出する無性生殖も行う。そのため、集団は遺伝子が同じクローン個体で構成されている ことが多い。ウメボシイソギンチャクは、他のクローン集団や他種とすみ場所をめぐって争う。これらの個体と接触すると、体壁の上部にある周辺球という刺胞 を持った球状の攻撃器官を膨らまし、相手に押し付けて攻撃する。争いに負けた相手は足盤を動かして逃げるか、しぼんで死んでしまう。地中海沿岸地方では本種を フライなどにして食べる。