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淡水魚

テッポウウオ Toxotes jaculatorix

西表島、インド、東南アジア~北部オセアニア

熱帯の河口付近に広がる汽水域から上流域の純淡水域まで群れをなして生息する。水辺の草木にとまっている昆虫を口から水鉄砲のように水を発射して落下させ、捕食するという特殊な習性を持っている。口の中に溝があり、筒状の射水溝の役目をする。水生昆虫やエビなどの底生動物も積極的に捕食する。やや気が荒く、同種間で争うこともある。当園では「さかなライブ」の時間に、実際に口から水を発射して餌をとる様子を展示している。水面近くにある餌は、ジャンプをしてとることもある。


ピラルク Arapaima gigas

南米・アマゾン川流域、オリノコ川流域

全長が4~5mにもなるといわれる世界最大級の淡水魚。繁殖は砂底に盆状の巣を作り産卵する。産卵後はオスが卵や孵化後の稚魚を保護する。また本種は鰓呼吸と肺呼吸の両方を使う。魚であるが空気がないと溺れ死んでしまい、時折水面に顔を出し「ボコッ」と大きな音を立てて空気呼吸を行う。現在では環境破壊や乱獲のため、ワシントン条約により国際取引も厳しく規制されている。


コンビクトシクリッド Amatitlania nigrofasciata

グアテマラ~パナマ

本種は、産卵期にオスとメスが協力し、卵や孵化後の稚魚を守ることで知られている。稚魚を守っている時に、ひれをあおりながら腹を砂底にこすりつけるようにして前進する行動がよく見られる。この行動はフィンディッキングと呼ばれ、その際に底の砂を舞い上げて周りにいる稚魚に餌を食べさせているのである。また、オスとメスのペアで縄張りを守り、隣り合うペア同士での縄張り争いもよく行う。当園に展示している本種も、このような行動が頻繁に見受けられる。


スポッテッドガー Lepisosteus oculatus

北米・五大湖、ミシシッピ川などメキシコ湾へ流入する河川域

アメリカの代表的な淡水魚。同様の化石がペルム紀(約2億9000万年前~約2億5100万年前)の地層から発掘されている。「ガー」は古英語で「槍」を意味する。体は象牙質とエナメル質に由来する非常に硬いガノイン鱗で覆われていることが特徴。現生魚類のほとんどの鱗は象牙質とエナメル質が退化していることから、重くて硬い鱗から軽く薄い鱗へと進化したことがうかがえる。また鰓呼吸と併せて空気呼吸も行う。本種はガーの仲間でも比較的小型で全長60cm程度。観賞魚として人気がある一方で、大型種では飼いきれなくなって放流されたりすることが問題になっている。