サメに襲われた両前肢に義肢をつけたアカウミガメの「悠」が死亡しました。献花台を設置いたします。 – ニュース・お知らせ

サメに襲われた両前肢に義肢をつけたアカウミガメの「悠」が死亡しました。献花台を設置いたします。両前肢を途中から失い、当園にて保護されていたアカウミガメの「悠(ゆう)」が2019年9月26日に疾病に伴う衰弱のため死亡しました。「悠」のこれまでの足跡を振り返り、親しんでいただいた皆様にお別れをいただくため、献花台を設置することと致しましたのでお知らせいたします。 ◆「悠」の概要◆ 悠ちゃんの愛称で親しまれてきたこの個体は、2008年6月25日に漁業者によって保護されたメスのアカウミガメです。発見時、右の前肢の3分の1、左前肢の2分の1が欠損した真新しい傷を負っており、サメに襲われたとみられます。 その後、水温の高い6~11月頃は広い神戸空港島西緑地にある人工海水池(水面面積1.3ヘクタール)で、水温の低い12~5月頃は当園(2010年~)で保護・飼育してきました。失った前肢の機能を補うための人工ヒレ開発プロジェクトも進められ、36回の試作の末、2014年に専用の人工ヒレが完成しています。また、保護している間に成長したため、子孫を残せるようにと野生や他園館で飼育されているオスとのお見合いを行いましたが、産卵には至りませんでした。健康状態の悪化に伴い2019年9月20日よりバックヤードにて療養していましたが9月26日20時頃、処置中に死亡を確認しました。 ◆死亡原因◆ 死亡時ならびに解剖検査の所見として、重度の削痩および貧血、筋肉の融解、一部腹甲と皮膚に壊死をみとめました。現在、病理組織検査をすすめており詳細は調査中です。 ◆献花台の設置◆ 【期間】2019年10月19日(土曜)~11月3日(日曜) 【場所】当園 本館3階悠ちゃんコスモス ◆「悠」略歴◆ 年 月日 概要2008 6月25日 漁業者によって発見される。両前肢の切断はサメの襲撃による咬傷と判断。(NPO)日本ウミガメ協議会が保護収容。翌日から神戸空港島西緑地人工海水池(以下、神戸ラグーン)にて療養開始。以降、2018年まで6月~12月頃を神戸ラグーンで過ごす。2009 3月2日 川村義肢株式会社の協力を得て、ウミガメ人工ヒレ開発プロジェクト(以下、悠ちゃんプロジェクト)が始動。後に、行動解析のために東京大学大学院佐藤克文研究室のチーム、ヒレの動きの解析のために大阪大学大学院加藤直三研究室チーム、ジャケットの素材問題を解決するため山本化学工業、幸福度評価のために京都大学大学院阪上雅昭教授が悠ちゃんプロジェクトのメンバーに加わる。2010 4月24日 悠の療養場所が日和佐うみがめ博物館(徳島県)から当園に移る。2012 3月~4月 悠の繁殖を目指し、複数回オスとお見合いを試みるも交尾に至らず。2014 3月15日 第36モデルにて人工ヒレの完成を確認。悠ちゃんプロジェクトの完了。2015 4月29日 再度、オスとのお見合いを試みるも交尾に至らず。2019 9月20日 体が脱力し、衰弱が認められたためバックヤードの水槽へ収容。9月26日 衰弱進行。20時頃治療処置中に死亡を確認。※「悠」および「悠ちゃんプロジェクト」は、下記書籍を含め多数のメディアで紹介されたこともあり、全国から多くの方が「悠」に会いに来てくださいました。これまでのご支援感謝いたします。ありがとうございました。 【悠ちゃんプロジェクトを題材にした書籍】 2014年4月 「10分で読めるほんとうにあった感動物語 3年生」(学研)2015年10月「あしをなくしたウミガメ悠ちゃん 人工ひれで泳げるように」(学研プラス) 2016年6月 「およげ、およげ、ゆうちゃん」(キンダーおはなし絵本7月号 フレーベル館)

サメに襲われた両前肢に義肢をつけたアカウミガメの「悠」が死亡しました。献花台を設置いたします。 – ニュース・お知らせ

サメに襲われた両前肢に義肢をつけたアカウミガメの「悠」が死亡しました。献花台を設置いたします。両前肢を途中から失い、当園にて保護されていたアカウミガメの「悠(ゆう)」が2019年9月26日に疾病に伴う衰弱のため死亡しました。「悠」のこれまでの足跡を振り返り、親しんでいただいた皆様にお別れをいただくため、献花台を設置することと致しましたのでお知らせいたします。 ◆「悠」の概要◆ 悠ちゃんの愛称で親しまれてきたこの個体は、2008年6月25日に漁業者によって保護されたメスのアカウミガメです。発見時、右の前肢の3分の1、左前肢の2分の1が欠損した真新しい傷を負っており、サメに襲われたとみられます。 その後、水温の高い6~11月頃は広い神戸空港島西緑地にある人工海水池(水面面積1.3ヘクタール)で、水温の低い12~5月頃は当園(2010年~)で保護・飼育してきました。失った前肢の機能を補うための人工ヒレ開発プロジェクトも進められ、36回の試作の末、2014年に専用の人工ヒレが完成しています。また、保護している間に成長したため、子孫を残せるようにと野生や他園館で飼育されているオスとのお見合いを行いましたが、産卵には至りませんでした。健康状態の悪化に伴い2019年9月20日よりバックヤードにて療養していましたが9月26日20時頃、処置中に死亡を確認しました。 ◆死亡原因◆ 死亡時ならびに解剖検査の所見として、重度の削痩および貧血、筋肉の融解、一部腹甲と皮膚に壊死をみとめました。現在、病理組織検査をすすめており詳細は調査中です。 ◆献花台の設置◆ 【期間】2019年10月19日(土曜)~11月3日(日曜) 【場所】当園 本館3階悠ちゃんコスモス ◆「悠」略歴◆ 悠ちゃんの愛称で親しまれてきたこの個体は、2008年6月25日に漁業者によって保護されたメスのアカウミガメです。発見時、右の前肢の3分の1、左前肢の2分の1が欠損した真新しい傷を負っており、サメに襲われたとみられます。 その後、水温の高い6~11月頃は広い神戸空港島西緑地にある人工海水池(水面面積1.3ヘクタール)で、水温の低い12~5月頃は当園(2010年~)で保護・飼育してきました。失った前肢の機能を補うための人工ヒレ開発プロジェクトも進められ、36回の試作の末、2014年に専用の人工ヒレが完成しています。また、保護している間に成長したため、子孫を残せるようにと野生や他園館で飼育されているオスとのお見合いを行いましたが、産卵には至りませんでした。健康状態の悪化に伴い2019年9月20日よりバックヤードにて療養していましたが9月26日20時頃、処置中に死亡を確認しました。 保護直後の「悠」と前肢切断面 ◆死亡原因◆ 死亡時ならびに解剖検査の所見として、重度の削痩および貧血、筋肉の融解、一部腹甲と皮膚に壊死をみとめました。現在、病理組織検査をすすめており詳細は調査中です。 ◆献花台の設置◆ 【期間】2019年10月19日(土曜)~11月3日(日曜) 【場所】当園 本館3階悠ちゃんコスモス ◆「悠」略歴◆ 年 月日 概要 2008 6月25日 漁業者によって発見される。両前肢の切断はサメの襲撃による咬傷と判断。(NPO)日本ウミガメ協議会が保護収容。翌日から神戸空港島西緑地人工海水池(以下、神戸ラグーン)にて療養開始。以降、2018年まで6月~12月頃を神戸ラグーンで過ごす。 2009  3月2日 川村義肢株式会社の協力を得て、ウミガメ人工ヒレ開発プロジェクト(以下、悠ちゃんプロジェクト)が始動。後に、行動解析のために東京大学大学院佐藤克文研究室のチーム、ヒレの動きの解析のために大阪大学大学院加藤直三研究室チーム、ジャケットの素材問題を解決するため山本化学工業、幸福度評価のために京都大学大学院阪上雅昭教授が悠ちゃんプロジェクトのメンバーに加わる。 2010 4月24日 悠の療養場所が日和佐うみがめ博物館(徳島県)から当園に移る。 2012 3月~4月 悠の繁殖を目指し、複数回オスとお見合いを試みるも交尾に至らず。 2014 3月15日 第36モデルにて人工ヒレの完成を確認。悠ちゃんプロジェクトの完了。 2015 4月29日 再度、オスとのお見合いを試みるも交尾に至らず。 2019  9月20日 体が脱力し、衰弱が認められたためバックヤードの水槽へ収容。   9月26日 衰弱進行。20時頃治療処置中に死亡を確認。 ※「悠」および「悠ちゃんプロジェクト」は、下記書籍を含め多数のメディアで紹介されたこともあり、全国から多くの方が「悠」に会いに来てくださいました。これまでのご支援感謝いたします。ありがとうございました。 【悠ちゃんプロジェクトを題材にした書籍】 2014年4月 「10分で読めるほんとうにあった感動物語 3年生」(学研)2015年10月「あしをなくしたウミガメ悠ちゃん 人工ひれで泳げるように」(学研プラス) 2016年6月 「およげ、およげ、ゆうちゃん」(キンダーおはなし絵本7月号 フレーベル館)